

『○○大学柔道部卒。185cm、95kg。
これは優秀な取立て部隊になりそうだ。よし、採用!
これも気になるところですよね。
イメージでは、滅茶苦茶ゴッツイ、キングコングみたいのが取り立てに来る!
しかも格闘技の達人!みたいな・・・。』
そんな、警備会社じゃないんですから、他社ではどうかわかりませんが、入社前から取り立て部隊として採用!ってことはありません。
そもそもそんな取立て専門部署は存在しません。
採用に際して特に体育会系の人がいいわけでも無いと思います。
取立て自体、支店の普通の社員が行きますし、毎日する業務でもありません。外見で威圧するなんて意味がありません。
だから、ドラマに出てくるような借金の取立ては、本当に闇金とか裏世界の話であって、普通の消費者金融ではまずありません。
実際に私も行きますが、ただお客様に返済をお願いして終わりです。
それでダメだったら、私の会社の場合、どうしても回収困難な債権は一旦、支店から本社の専門部署に移すんですよ。
行っても回収できなければ意味がありませんし、人件費のムダになります。
本社にそういった回収の専門部署があって、支店では回収不能な債権を一括管理しています。
そこから取り立てに行くわけではありません。
何をするかというと、連絡が取れるよう、いろんなことを調査して、お客様に毎日連絡をとり、返済をお願いします。
それでも連絡の取れないお客様は、しばらく放っておきます。
その後、再度住所等の連絡先を調べ、それから裁判なり法的手段をとったり、貸し倒れの処理を行ったりします。
この部署は、かなり手間もかかりストレスのかかる大変な業務なので、みんなこの部署には行きたがりません。

初任給とかは、ネットで調べればわかりますが、他の業種とあまり大差がありません。
でも、管理職以上ですと、毎月の給料というよりもボーナスレベルでかなり違ってきます。
お札を横にすると余裕で立つと思います。
まあ、どこの業界でも同じだと思いますが、平社員のレベルでは給与面でほとんど優遇はされません。
社員優待は、普通に福利厚生施設を安く利用できたり、社員旅行とかですね。でも、最近では経費削減の影響で前に比べて質が下がってきましたね。
安く利用できる福利厚生施設の数が減ってきたり、以前よりも施設で利用できるサービスが制限されるようになりました。
あとは、社内融資と呼ばれる制度があり、社員は低利でキャッシングできるというシステムがあります。
社員から金利を取るというのも微妙だと思いますが、お客様に適用している金利よりも確実に安いのは確かです。
これといってあまりオイシイ優待ではありませんが、ほとんどの社員が利用してます。
よく、自分が勤めている消費者金融を辞めたいと思ったことはありますか?と聞かれますが、答えはもちろん「はい」ですね。
改正貸金業規制法を受けて、現在消費者金融業界では廃業や事業転換、生き残りの為の合併や再編、人員整理などが活発に行われています。

総量規制、貸し出し金利の大幅な引き下げなど、それらが業界に与えるダメージははかり知れないほど大きく、今後の消費者金融業界のマーケットはどんどん縮小していきます。
決して以前のような拡大は望めないでしょう。
私達が貸したくても貸せない、お客さんが借りたくても借りれないという状況はすでにもう始まっています。
この先、それがもっと加速することでしょう。
これからの業界の先行きが決定的に悪化して行くのがわかるので、あまり長く居たくないと思っています。
行政もこの厳しい改正貸金業規制法で業界全体を潰したいと思っているのではないかと思います。