金融調査ファイルno.14

銀行と消費者金融。両者の未来は…

銀行は、当然皆さん利用されていると思います。利用した事のない人など、社会人ではまずいないのではないでしょうか?
それに比べて消費者金融。こちらは、利用したことのある人の方が稀だと思います。
イメージで言うと、「クリーン」と「ダーティ」、「水」と「油」っていう感じでしょうか。

一見、相反するこの二つの業界。それがお互いに手を組み、提携関係を持つなんて、誰もが想定しなかったのではないのでしょうか?
銀行系キャッシング「アットローン」「モビット」「キャッシュワン」等は、銀行と消費者金融がそれぞれの持ち味を活かして生まれた、新しいビジネスモデルです。

銀行としては、利ざやの大きいリテール部門(小口融資)をしたいが、与信や債権管理等のノウハウが無い。 消費者金融は、銀行の豊富な資金とブランド力を利用したいという、お互いの欲求がうまくマッチして生まれた会社です。
金利は、利息制限法と同じです。世間からは、非難されませんし、なにより銀行の看板で経営している会社なので、利用する側にとっても後ろめたさがありません。
消費者金融から借りるより金利も安いです。

こんな背景もあり、これらの会社は誕生して5年くらいですが、順調に実績をあげてきています。利用している客層も、消費者金融を利用している方達よりも、収入が多く、利用単価も高いという傾向が出ています。つまり「属性」が高いお客様の割合が多いのです。

当然審査も消費者金融よりも厳しいものになります。
・・・ところが、出資法の上限金利が、利息制限法と同率に引き下げになると、この銀行系と消費者金融の関係が微妙になってきます。
まず金利面での差別化が出来なくなるので、それぞれイメージでの勝負になります。当然銀行系の方が有利です。

そして貸すおカネの元が問題です。
銀行系はお客様の預金ですが、消費者金融は、銀行からの借り入れです。
当然金利がかかります。
利ざやを考えると、その分今までに比べて儲けが少なくなってしまう為、貸し倒れのリスクの少ないお客様を選んで貸すようになり、必然的に貸し渋りが生まれます。
少しシュミレーションしてみても、銀行系が圧倒的に有利な状況です。

消費者金融は銀行系に「軒を貸して母屋を取られるような状況」にだけは、ならないでもらいたいものです。この存亡の危機的局面をうまく越えられるか、否かが今後とても大きな問題になってきます。

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