金融調査ファイルno.07

温かみのある対面与信。ローテクも良いもんですよ

消費者金融業界に自動契約機が世間に登場する以前は、「対面与信」と言って、支店の店頭窓口でお客様と社員が一対一で応対していました。

今となって、その当時を振り返ると、とても懐かしいです。 お客様にお茶をお出しして、世間話なんかしながら、申込書にお名前、ご住所、ご勤務先、ご家族を記入していただき、審査、契約、カード発行、融資とすべて店頭窓口で行っていました。

契約書なんて、偽造防止だと思いますが、契約金額の数字をパンチする専用のチェックライターがあって、それで金額を印字していました。
数字を手でセットして、契約書の金額の枠からずれないようにレバーを押すと「ガチャッ」っていう音がして、惚れぼれする見事な数字が打ち出されます。
私が新人の頃は、うまくセットするコツがつかめずに、微妙にずれてしまい、何枚も契約書をダメにしてしまうものですから、その度に先輩から怒られていました。(笑)
そしてその契約書にご住所、お名前を記入していただき、印紙を貼って、お客様から割印を押していただきます。

来店された当初は緊張されていらっしゃる方も、その位まで手続きが進むと、おカネを借りられる安心感からか、だいぶ和まれます。
お客様のプライベートなお話が聞けたりします。
「ウチの息子がなかなか結婚しなくってさー、困っているんだよねー」
とか言われると、思わず店の女子社員を紹介してあげようかななんて思ったりして・・・

そうこうしているうちに、いよいよお客様に現金をお渡しする瞬間がやってきます。
店頭にあるATMでもいいのですが、店頭から社員の手で渡した方が、断然ありがた味が違います。
ここでもまた問題勃発です。
札勘(さつかん)と言って、お客様の面前で、実際におカネを数えるのですが、慣れないとアガります。金額が少ないと平気ですが、50万以上くらいだと、大変です。
たて読みと横読みを1回ずつして、確認します。
たて読みは、普通の数え方ですが、横読みは、お札を扇状にして広げて端から数えていく方法で、よくテレビでボーナス時に銀行員がバサバサ豪快に数える映像が出るアレです。そう言えば今ではあまり見ませんね・・・

私も昔は、よくおもちゃの紙幣で練習したものです。
あれはひとつの立派なパフォーマンスです。
お客様の目の前でやると、「ほぉ、やるじゃん」って表情されます。(笑)
今でももちろん店頭窓口はありますが、お客様の大半が自動契約機で契約されています。

機械相手にゲーム感覚で出来る自動契約機もいいですが、ローテクだけど、暖かみのある店頭窓口の応対もなかなかいいですよ。

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