サラ金という言葉に対して、抵抗がある方は多いと思います。サラ金、つまり消費者金融のことですが、やはり借金という言葉が、マイナスな後ろめたいイメージになってしまうからだと思います。最近の大手消費者金融は、このマイナスなイメージを感じさせないようなテレビCM等に力を入れてはいますが、ネガティブなイメージを完全に拭い去るのは難しいと思われます。
ここでまた、実際にあった話をさせていただきます。
支店の業務の一つに、返済期日を遅れたお客様に、期日が過ぎている事をお知らせして、返済していただくという仕事があります。できれば、あまりやりたくない仕事です。

ある結婚されている男性のお客様が、返済期日を過ぎました。その方は、50代で、自分専用の携帯電話をお持ちではなく、勤務先は工場勤務で、休憩時間でも、呼出しが出来ない会社でした。
夜お仕事が終わった時間をみはからい、男性社員が自宅に電話しました。
奥様が出られました。「どちらさまですか?」男性社員は「○○と申します」と自分の名前を名乗りました。「主人はまだ戻っていませんよ。」「わかりました。夜分失礼致しました。」その日は本人と連絡がとれませんでした。
数日たっても、本人と連絡が取れませんでしたが、返済になる迄は毎日連絡しないといけません。
遅れてから5日目くらいでしょうか、こちらからお客様の自宅に電話した時にとうとう奥様が不審に思い、強い口調で、社員を詰問しました。「毎日毎日電話来るけど、あなたうちの主人とどういう関係なの?お金でも借りているの?」
男性社員は、まだ入社したばかりで、こういう経験が無かった為、奥様の勢いに圧倒され、思わず社名を名乗ってしまいました。
翌日、お客様が、物凄い形相で、窓口に怒鳴りこんできました。
「お前の会社は、人のプライバシーを何だと思っているんだ!借金しているのが、妻にバレて、離婚問題にまで発展してるんだ、どうしてくれるんだ!」
ここで、こちらが何か言おうものなら、火に油。ただひたすら謝るしかありません。

結局怒りのおさまらなかったこのお客様は、本社に電話され、お客様に電話した男性社員は地方に異動となりました。
社名を奥様に言ってしまった男性社員にも非はありますが、とても後味の悪い結末になりました。
お客様も消費者金融で、お金を借りているのは、秘密にしたいでしょうが、自分の会社名を隠して仕事しなければならない私達も結構辛いです・・・